用途
遂行機能・前頭葉機能を評価
診療報酬点数
80点
評価者
その他*
*神経心理検査・パフォーマンスアウトカムなど客観的評価や、評価バッテリー・面接者・患者双方による評価・記入を含む
評価項目
類似性、語の流暢性、運動系列、葛藤指示、Go/No-Go課題、把握行動
概要
■FABとは
FABは、Duboisらにより開発された、類似性(概念化)、語の流暢性(心の柔軟性)、運動系列(運動プログラミング)、葛藤指示(干渉刺激に対する敏感さ)、Go/No-Go課題(抑制コントロール)、把握行動(環境に対する被影響性)の6つの課題から構成される前頭葉機能の検査法である1,2。簡単かつ短時間で、ベッドサイドでも実施可能であり、前頭葉機能検査法として用いられるWisconsin Card Sorting Test(WCST)により得られた結果と高い相関があることが報告されている1。本邦では、高木らが和訳したものを用いて、認知症を伴わないパーキンソン病患者において前頭葉機能障害のスクリーニングに有用である可能性が報告されている2。後に、Kugoらが和訳したものを用いて、認知症患者を対象にバリデーションを行った結果も報告されている3。
■評価方法
類似性(概念化)、語の流暢性(心の柔軟性)、運動系列(運動プログラミング)、葛藤指示(干渉刺激に対する敏感さ)、Go/No-Go課題(抑制コントロール)、把握行動(環境に対する被影響性)の6つの課題を実施し、それぞれ0~3点の点数をつける。
18点満点のうち、10点以下では前頭葉機能障害の可能性があると考えられ1、認知症と健常者とのカットオフは11/12点が妥当であると報告されている4。
■評価時間
約10~15分
連絡先
- 日本語版
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院
認知症疾患医療センター
URL: https://www.wakayama-med.ac.jp/med/bun-in/dementia/shindan/shinri.html
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