DSST(Digit Symbol Substitution Test)

用途

認知機能の評価
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価者

その他*

*神経心理検査・パフォーマンスアウトカムなど客観的評価や、評価バッテリー・面接者・患者双方による評価・記入を含む
 

評価項目

認知機能(注意・集中力、処理速度、遂行機能など)
 

概要

DSSTとは

DSSTは、100年以上前に開発された、認知機能を評価するための神経心理検査である1。簡潔さや信頼性のみならず、言語・文化・教育の影響が最小限であるといった特性を有することから、神経心理検査において汎用されており2、DSSTの結果を指標に、うつ病患者の認知機能障害に対する抗うつ薬の影響を検討した研究もある3。また、DSSTは Wechsler Adult Intelligence Scale(ウェクスラー成人知能検査:WAIS)やTHINC-integrated tool(THINC-it?)などの評価バッテリーに組み込まれ、WAIS-IIIではDigit-Symbol-Coding、WAIS-IVではCodingと呼ばれていた。
 

■評価方法

シートの上部には数字とそれに対応する記号の一覧が提示されている。テストでは、数字の下の空欄に、上部に提示されている数字とそれに対応する記号の一覧に基づいて、記号を書き込んでいく。通常、90~120秒の制限時間内に正解した記号の数が得点となる。
 

■評価時間

約2分
 

出版元

  • 日本語版(WAIS-IVとして)

    株式会社日本文化科学社
    〒113-0021 東京都文京区本駒込6-15-17

 

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参考文献

  1. Wechsler D. The Measurement of Adult Intelligence. Baltimore, MD: The Williams & Wilkins Company; 1939.
  2. Jaeger J. J Clin Psychopharmacol. 2018;38:513-519.
  3. Baune BT, et al. Int J Neuropsychopharmacol. 2018;21:97-107.