PDQ-D-20(Perceived Deficits Questionnaire – Depression 20 item)

用途

うつ病患者における認知機能の評価
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価者

患者による自己記入式(主観的患者報告アウトカム)
 

評価項目

注意/集中
後方視的記憶
前方視的記憶
計画/組織
 

概要

PDQ-D-20とは

PDQ-D-20は、もともと多発性硬化症患者を対象に開発されたPDQを、うつ病患者の認知機能を評価するために適合させたものである1。オリジナルのPDQ-D-20は、注意/集中、後方視的記憶、前方視的記憶、計画/組織の認知領域を網羅する20項目から構成される自己記入式の評価尺度である2。総スコアと4つのサブスコア(注意/集中、回想的記憶、展望的記憶、および計画/組織)を算出して評価する。既存の評価方法を補完し、治療効果の評価においても有用であると考えられている。その妥当性は、Sheehan Disability Scale(SDS)やWork Productivity and Activity Impairment Questionnaire(WPAI)、Patient Health Questionnaire-9(PHQ-9)のスコアとの相関に基づいて確立されている3。さらに、日常臨床の限られた時間の中で認知機能障害を評価するためのより実行可能な尺度として、PDQ-D-20の短縮版で、5項目から構成されるPDQ-D-5が作成された4
 

■評価方法

各質問に対して、過去7日間の頻度を5段階[1回もない~頻繁にあった(1日に1回以上)]で評価する。
 

■評価時間

約10分
 

連絡先


 

評価尺度一覧へ戻る

 

「身体症状や副作用、認知機能」の他の評価尺度は、以下からご覧いただけます。

詳しくはこちら 

 

 

免責事項

本コンテンツは、各評価尺度について引用をもとに要約したものです。掲載する情報には、第三者による情報や他のウェブサイトへのリンクを通じてもたらされる情報が含まれることがあります。ルンドベック・ジャパン株式会社は、第三者が提供する情報や、当社がリンクを提供するその他のウェブサイトのコンテンツは管理しておらず、それらについて責任を負いません。情報に関しては、ページに記載している連絡先へお問い合わせください。

参考文献

  1. Fehnel SE, et al. CNS Spectr. 2016;21:43-52.
  2. Lam RW, et al. Value Health. 2013;16:A330.
  3. Lam RW, et al. Neuropsychiatr Dis Treat. 2018;14:2861-2877.
  4. Cha D. Perceived Deficits Questionnaire – Depression, 5-item (PDQ-D-5). In R. McIntyre (Ed.), Cognitive Impairment in Major Depressive Disorder: Clinical Relevance, Biological Substrates, and Treatment Opportunities (pp. 248-256). Cambridge: Cambridge University Press. 2016. doi:10.1017/CBO9781139860567.018.