IADL(Instrumental Activities of Daily Living)

用途

日常生活を送る上で必要となる動作の評価
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価方法

面接者あるいは介護者による評価
 

評価項目

日常生活に関連する動作
 

概要

■IADLとは

IADLは、1969年にLawtonらにより開発された、日常生活を送る上で必要となる動作・作業を評価するためのツールである1。IADLは、基本的なActivities of Daily Living(ADL)と混同されることが多い。ADLの主な領域は、食事、着替え、入浴、歩行などの日常動作であるのに対して、IADLは個人が地域社会で自立して生活するための動作であり、その主な領域は調理、掃除、洗濯、移動、金銭管理などである。 IADLの日本語版については、書籍『高齢者のための知的機能検査の手引き』2に掲載があり、また、アルツハイマー型認知症患者を対象とした研究では良好な評価者間信頼性が得られている3
 

■評価方法

以下の8項目について評価し、合計0点(機能低下)~8点(機能良好)で評価する。

  1. 電話の使い方
  2. 買い物
  3. 食事の支度
  4. 家事
  5. 洗濯
  6. 移動・外出
  7. 服薬の管理
  8. 金銭の管理

 

*この評価項目は英語のオリジナル版の参考訳を掲載しており、和英に齟齬があるときはオリジナル版の英文が優先する。

 

■評価時間

約10~15分

 

連絡先


 

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参考文献

  1. Lawton MP, et al. Gerontologist. 1969;9:179-186.
  2. 大塚俊男, 本間昭(監). 高齢者のための知的機能検査の手引き. 株式会社ワールドプランニング. 東京. 1991.
  3. 繁信和恵, ほか. 日本老年医学会雑誌. 1999;36(suppl):123.