用途
精神病状態*の症状ドメイン簡易評価
*2023年3月現在、国際疾病分類第11版(ICD-11)でのpsychosisの日本語訳として、「精神病」ではなく「精神症」と改変することが日本精神神経学会から提唱されているが、現時点でまだICD-11の日本語版が公開されていないため、本文中のpsychosisの訳として「精神病状態」という用語を使用した。
診療報酬点数
該当せず
評価者
面接者による評価
評価項目
以下の5項目について評価
精神病症状
思考の解体
陰性症状
興奮/躁
うつ/不安
概要
■BE-PSD-Jとは
BE-PSDは2016年にTakeuchiらにより開発された1。その後、日本語版(BE-PSD-J)が作成された。精神病状態(psychosis)に関連する5つのドメイン(精神病症状、思考の解体、陰性症状、興奮/躁、うつ/不安)の重症度をそれぞれ評価するために作成されたものである。
ただし、精神病状態のすべての症状の重症度を網羅的に評価するためのものではないことに注意が必要である2。
■評価方法
過去1週間の症状の頻度と行動への影響に基づいて、重症度を評価する。ただし、思考の解体と陰性症状の“情動表出の減少”については、面接中に観察された行動の頻度や面接への影響に基づいて評価する。評価にあたっては、患者のみならず、家族や介護者を含め、利用可能なすべての情報源を利用する。各ドメインの重症度は、0(なし)~6(非常に重度)の7段階で評価する。
■評価時間
約5~10分
連絡先
- 日本語版(BE-PSD-J)
慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室
准教授 竹内 啓善 先生
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