用途
不安症状の評価
診療報酬点数
該当せず
評価者
患者による自己記入式
評価項目
不安に関連する感情や身体的な症状
概要
■BAIとは
BAIは、1988年にBeckらにより作成された、21項目から構成される不安の重症度の評価尺度である1。高い内的一貫性と1週間にわたる再テスト信頼性が示されており、さらにrevised Hamilton Anxiety Rating Scaleとの中等度の相関が示されている一方で、revised Hamilton Depression Rating Scaleとの相関は軽度であると示されていることから、不安と抑うつを鑑別し、かつ転帰の評価にも使用可能な、信頼性と妥当性のある評価尺度であると考えられている1。なお、revised Hamilton Anxiety Rating Scaleおよびrevised Hamilton Depression Rating Scaleは、オリジナル版であるHAM-A、HAM-Dよりも不安と抑うつをよりよく鑑別することを目的として1987年にRiskindらによって改訂版として作成された、不安症状またはうつ病の評価尺度である2。
■評価方法*
評価日を含めた過去1週間において、全21項目の一般的な不安症状それぞれに悩まされていた程度について、まったくなかった(0点)、あまり悩まされなかった(軽度:1点)、とても不快だったが我慢できた(中等度:2点)、ほとんど我慢できなかった(重度:3点)の4段階で評価し、合計点(0~63点)を算出する。
0~7点では最小程度、8~15点では軽度、16~25点では中等度、26~63点では重度の不安症状があると判断される。
*評価項目は英語のオリジナル版の参考訳を掲載しており、和英に齟齬があるときはオリジナル版の英文が優先する(2025年1月31日時点で日本語版は未作成)。
■評価時間
約5~10分
出版元
- オリジナル版(2025年1月31日時点で日本語版は未作成)
Pearson Assessments US
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