BACS(Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia)

用途

統合失調症における認知機能の評価
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価者

その他*

*神経心理検査・パフォーマンスアウトカムなど客観的評価や、評価バッテリー・面接者・患者双方による評価・記入を含む
 

評価項目

言語性記憶、ワーキング・メモリ、運動機能、注意、言語流暢性、遂行機能
 

概要

■BACSとは

BACSは、統合失調症患者の認知機能を評価するためのテスト・バッテリーである1。その日本語版は、兼田康宏らにより作成され、その信頼性と妥当性が検討されている2
 

■評価方法

①言語性記憶
言語性記憶課題:表示された15の単語を、その後できるだけ多くの単語を思い出すように求められる。想起された単語の数を評価する。

②ワーキング・メモリ
数字序列課題:桁数の増えていく数字を聞かされ、その聞いた数を小さい方から大きい方へと順に回答するよう求められる。正しい反応数を評価する。

③運動機能
トークン運動課題:与えられた100枚のトークンを一定時間内にできるだけ早く容器に入れるよう求められる。容器に入れられたトークンの数を評価する。

④注意
符合課題:記号と数字の対応の見本通りに対応する数字を、一定時間内に記号の下に記入するよう求められる。正しい項目数を評価する。

⑤言語流暢性
言語流暢性課題:一定時間内に条件指定の単語をできるだけ多く挙げるよう求められる。挙げられた単語数を評価する。

⑥遂行機能
ロンドン塔検査:色のついた球をできるだけ少ない移動で目標とする配置に並べ替えるよう求められる。正しい反応数を評価する。
 

■評価時間

約40分
 

連絡先

  • 日本語版
    WCG

URL: https://www.wcgclinical.com/solutions/cognitive-assessments/ (2024年6月20日閲覧)
 

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参考文献

  1.  Keefe RSE, et al. Schizophr Res. 2004;68:283-297.
  2.  兼田康宏, ほか. 精神医学. 2008;50:913-917.