EPDS(Edinburgh Postnatal Depression Scale)

用途

産後うつ病のスクリーニング
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価者

患者による自己記入式
 

評価項目

産後の感情や気分
 

概要

EPDSとは

EPDSは、1987年にCoxらによって産後うつ病のスクリーニングを目的として開発された、10項目から構成される評価尺度である1。EPDSは、産後の母親において産後うつ病のスクリーニングに対する十分な感度と特異度を有し、さらにうつ病の重症度の経時的変化にも高い感度を有することが示されている。日本語版については、1996年に岡野らがオリジナル版を翻訳し、妥当性の検証やカットオフ値の検討などが行われた2。日本語版については、産褥婦対照群と産後うつ病群を対象とした検討にて、スコアの区分点を8点以下/9点以上とした場合の鋭敏度は0.75、特異度は0.93と高値を示し、高い信頼性と妥当性が認められている。
 

■評価方法

全10項目の質問に対して、検査当日を含めた過去7日間における適切な回答を、それぞれ4つの回答から選択する。4つの回答にはそれぞれ0~3の配点が割り振られており、10項目の合計点(0~30点)が算出される。
なお、身体症状については、産褥期での変化による影響を受けないよう、項目には含まれていない。
(一部抜粋)  

1. 笑うことができたし、物事のおかしい面もわかった。
2. 物事を楽しみにして待った

■評価時間

約5分
 

連絡先


 

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参考文献

  1. Cox JL, et al. Br J Psychiatry. 1987;150:782-786.
  2. 岡野禎治, ほか. 精神科診断学. 1996;7:525-533.