用途
不安の評価
診療報酬点数
80点
評価者
患者による自己記入式
評価項目
不安と関係する5つの因子(人格統御力の欠如、自我の弱さ、疑い深さ、罪悪感、欲求不満による緊張)
概要
■CASとは
CASは、1961年にCattellらにより作成された、40項目から構成される不安の評価尺度である1。Cattellの16性格因子検査の中から、不安と特に関係の深い5つの因子(人格統御力の欠如、自我の弱さ、疑い深さ、罪悪感、欲求不満による緊張)について評価することで、不安傾向の強さが測定可能である。簡便な検査方法であり、また同じ被検者に繰り返し使用できることから、不安傾向の経過観察にも役立つ。日本語版は1960年に園原らにより作成され、東京心理株式会社より出版されている2。
■評価方法
不安と関係する5つの因子(人格統御力の欠如、自我の弱さ、疑い深さ、罪悪感、欲求不満による緊張)に関する項目について、「はい」「どちらともいえない」「いいえ」で回答する。回答結果より算出された不安粗点をもとに、被検者の該当する区分に応じて10段階の標準得点(不安得点)が算出される。この1~10の段階点とプロフィールにより、個々人の不安を評価することができる。
不安の傾向は、不安得点によって以下のように診断可能である。
1~3点:精神的に安定している
4~6点:普通の不安レベルであり、一応落ち着いているが時折不安を感じることもある
7点:要注意レベルであり、原因を追究し不安を取り除く指導が望まれる
8~10点:不安感がかなり強く問題あり。専門医の診断や治療が必要
■評価時間
約5~10分
出版元
- 日本語版
東京心理株式会社
URL:https://tokyoshinri.rexw.jp/product5.html
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