HADS(Hospital Anxiety and Depression Scale)

用途

身体症状を有する患者の不安および抑うつ状態を評価
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価方法

患者による自己記入式
 

評価項目

不安および抑うつ状態に関連する日常の気分や行動
 

概要

■HADSとは

HADSは、1983年にZigmondらにより開発された、不安および抑うつ状態を評価するための評価尺度であり、臨床経験に基づいた14項目から構成されている1-4。プライマリケア、一般内科、癌、脳梗塞、婦人科疾患、関節リウマチなど、さまざまな疾患を対象に、精神的負担のスクリーニングツールとして活用されている。評価方法が簡便であり記入に要する時間が短いため、時間的制約のあるような外来診療や健康診断などの場において有用である。1993年には、その日本語訳が北村俊則により作成された5
 

■評価方法

14項目(抑うつ7項目、不安7項目)について、それぞれ0~3点の4段階で評価し、点数が高いほど不健康であることを意味する。

  1. 緊張感
  2. 楽しみ
  3. 恐怖感
  4. 面白さ
  5. 心配ごと
  6. 機嫌
  7. くつろぎ
  8. 反応時間
  9. 不安
  10. 身なり
  11. 落ち着き
  12. 物事を楽しみに待つ
  13. 突然の不安
  14. 本やテレビなどを楽しむ

合計得点
0~7:症状なし
8~10:疑いあり
11~21:症状あり

*この評価項目は英語のオリジナル版の参考訳を掲載している。

 

■評価時間

約5分
 

連絡先

著作権

HADS copyright © R.P. Snaith and A.S.Zigmond, 1983, 1992, 1994. Record form items originally published in Acta Psychiatrica Scandinavica, 67, 361–70, copyright © Munksgaard International Publishers Ltd, Copenhagen, 1983. This edition first published in 1994 by nferNelson Publishing Company Ltd, now GL Assessment Limited, 1st Floor Vantage London, Great West Road, Brentford TW8 9AG, United Kingdom. GL Assessment is part of GL Education www.gl-assessment.co.uk This form may not be reproduced by any means without first obtaining permission from the publisher. E-mail: permissions@glassessment.co.uk

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参考文献

  1. Zigmond AS, et al. Acta Psychiatr Scand. 1983;67:361-370.
  2. Herrmann C. J Psychosom Res. 1997;42:17-41.
  3. White D, et al. Br J Psychiatry. 1999;175:452-454.
  4. Snaith RP. Health Qual Life Outcomes. 2003;1:29.
  5. 北村俊則. 精神科診断学. 1993;4:371-372.