HAM-A(Hamilton Anxiety Scale)

用途

不安症状の重症度を評価
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価方法

面接者による評価
 

評価項目

  1. 不安気分
  2. 緊張
  3. 恐怖
  4. 不眠
  5. 知的能力の変化
  6. 抑うつ気分
  7. 身体症状(筋肉系)
  8. 身体症状(感覚系)
  9. 心血管系症状
  10. 呼吸器症状
  11. 胃腸症状
  12. 生殖器・泌尿器系症状
  13. 自律神経症状
  14. 面接時に示す行動

 

概要

■HAM-Aとは

HAM-Aのオリジナルは、1959年にHamiltonにより開発された、不安に関連する症状14項目から構成される評価尺度である1。パニック障害、社会不安障害、全般性不安障害などの不安障害を評価可能であり、強迫性障害や解離性・転換性障害は含まないことに注意が必要である。当初はアンカーポイントの具体的設定がなかったが、後にBrussらにより構造化面接であるHARS-IGが開発され2、その日本語版が大坪らにより作成された3。さらにその後、Shearらにより構造化面接SIGH-Aが開発されており4、その日本語版が稲田らにより作成された5
 

HARS-IG :Hamilton Anxiety Rating Scale-Interview Guide
SIGH-A:Structured Interview Guide for the Hamilton Anxiety Scale

 

■評価方法

各項目は0~4点の5段階で評価し、その合計点数(0~56点)で評価する。重症度は以下のように判定する6

・  0~  7点 症状なし~かなり軽度
・  8~14点 軽度
・15~23点 中等度
・24~56点 重度
 

■評価時間

約20~30分
 

連絡先

 

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参考文献

  1. Hamilton M. Br J Psychiatry. 1959;32:50-55.
  2. Bruss GS, et al. Psychiatry Res. 1944;53:191-202.
  3. 大坪天平, ほか. 臨床精神薬理. 2005;8:1579-1593.
  4. Shear MK, et al. Depress Anxiety. 2001;13:166-178.
  5. 稲田俊也, ほか. OPRS-IV客観的精神科評価尺度ガイド.  第4版. 株式会社じほう. 2016; pp78. 
  6. Matza LS, et al. Int J Methods Psychiatr Res. 2010;19:223-232.