アプリ実装内容-2

Q1.4つの神経心理バッテリーの複合スコアを出すことはできますか。

Q2.グラフ表示(テストインデックス)の縦軸「緑・黄・赤」は何を示していますか。

Q3.使用されている健康成人データに日本人は含まれますか。

Q4.治療前後などの数値化したものの比較はできますか。

Q5.結果は印刷して患者にフィードバックすることが出来ますか。

Q6.何名までユーザー登録できますか。

Q7.何回分まで結果は表示されますか。

Q8.日本語の言語バリデーションは行っていますか。

 

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本ツールは、

  • 医療機器として認可された「診断用」ツールではありません。
    あくまで「研究用」ツールであり、医療的判断に使用されない一般的な情報を提供するものです。
  • 本ツールが提供する情報は、医師による診断、診察、その他の専門医療ケアに代わるものではありません。
  • 医師の指示の下、医療従事者が患者さんに使用するためのものです(For Clinical Use)。 
  • 商用利用はできません。
  • THINC-it® の利用規約はこちらをご参照ください。

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Q1.

4つの神経心理バッテリーの複合スコアを出すことはできますか。

A1.

THINC-it®のValidation試験1において、THINC-it®複合スコアの合計計算が行われました。そこでは、各THINC-it®タスクに0.20の重みが割り当てられました。Symbol Checkの2つのサブテストスコア(対数変換された反応時間[秒]、正答比率試行のアークサイン平方根変換)には、それぞれ0.10の重みが割り当てられました。

また、THINC-it®の客観的テストの4テストの複合スコアの計算には0.25の重みが割り当てられ、Symbol Checkの2つのサブテストには、それぞれ0.125の重みが割り当てられました。

 

 

Q2.

グラフ表示(テストインデックス)の縦軸「緑・黄・赤」は何を示していますか。2

A2.

配色を使用して健康成人との比較として可視化しました。緑色は健康の0.5標準偏差[SD]以内の認知パフォーマンスを示します。健康成人と比べ、0.5SDの低下ごとに黄色、赤へと変化するように設計されました。
 

青:健康成人SDの <₋0.5

黄:健康成人SDの ‐0.5~‐1.0の範囲の低下

赤:健康成人SDの ‐1.0を超えた低下

 

 

Q3.

使用されている健康成人データに日本人は含まれますか。

A3.

健康成人に日本人が含まれているかは不明です。

なお、健康成人の参加者(N=100)は、平均年齢39.98歳(SD:14.38)、白人56(56.0%)、黒人9(9.0%)、ハワイ人1(1.0%)、アジア人31(31.0%)、南アジア人3(3.0%)でした2。そして、THINC-it®の複合スコアは、成人では人種差についての情報はなく、年齢差や性差では違いは見られなかったと報告されています1

 

 

Q4.

治療前後などの数値化したものの比較はできますか。

A4.

データは測定日ごとに登録されていきますので、経時的な測定値の変化を追うことができます。

各テストには最大4000点でスコア化されます。


こちらも併せてご参照ください:THINC-it医師向けガイド

 

 

Q5.

結果は印刷して患者にフィードバックすることが出来ますか。

A5.

可能です。

しかし、結果の受信までには時間を要することがあるため、診察ではデバイス(タブレット)やPCの画面閲覧での結果共有をお勧めします。アプリ画面右上の「ゲームデータ」「テストデータ」を押すと、直近の結果「テストインデックス1回」または「7回のテストインデックスの推移」を画面上で確認できます。

患者さん向けの印刷・保管用には「レポート」をお勧めします。「レポートの出力」のボタンを押すと、登録メールアドレス宛にデバイスからメール送信されます。結果の受信までには時間を要することがありますのでご了承ください。
 

こちらも併せてご参照ください:THINC-it医師向けガイド

 

 

Q6.

何名までユーザー登録できますか。

A6.

設計上では数千名まで登録可能です。しかし、

  • データ出力に時間や負荷がかかること
  • アプリの設計上ユーザーを探す時にスクロールダウンする必要があること

などの理由から、一定の期間や人数での運用を推奨します。
 

こちらも併せてご参照ください:THINC-it医師向けガイド


 

Q7.

何回分まで結果は表示されますか。

A7.

経過をアプリ画面上で確認できるのは7回分までです。

データは過去に測定したものはアプリ内に残っています。

←ボタンを押すことで過去のテスト、各テストの結果を追跡できます。

データ容量が増える負荷を避けるために一定期間で定期的に履歴をCSVなどで保存することをお勧めします。


こちらも併せてご参照ください:THINC-it医師向けガイド


 

Q8.

日本語の言語バリデーションは行っていますか。

A8.

アプリ上の言語を日本語訳したものであり、言語バリデーションは行われていません(2021年7月現在)。
 

こちらも併せてご参照ください:THINC-it医師向けガイド

 


 

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参考文献

  1. McIntyre RS et al, J Clin Psychiatry. 2017 Jul;78(7):873-881.
  2. Harrison JE et al, Int J Methods Psychiatr Res. 2018 Sep;27(3):e1736.