THINC-it® 認知機能スクリーニングツールの臨床的な検証が現在進んでいます

新たなコンピュータTHINC-it®ツールを用いて、大うつ病患者における認知機能障害を、マッチさせた健常対照者との比較により、高い信頼度で検出することができます。この無料の自己評価式検査は10~15分でできます。また、認知機能の主観的及び客観的指標を組み込んでおり、患者や治療の評価に使用されることになります。

カナダ、オーストラリア、欧州の14施設が参加し、最近発表された研究1では、再発を経験していた18~65歳の大うつ病性障害(MDD)患者100例が、年齢、性別、教育をマッチさせた健常対照者100例と比較されました。

THINC-it®ツールにおける平均スコアでは、MDD患者の44%が、健常対照者を1標準偏差以上下回っていました。全体として、健常対照者の98%がMDD患者の平均スコアよりも優れた成績を示しました。

したがって著者らは、THINC-it®は、大うつ病患者の認知機能障害を検出するための妥当な高感度のツールであると結論付けました。

全体でMDD患者及び対照者の90%が、THINC-it®の一連の検査を順調に完了しました。MDD患者では、検査に平均で10~15分を要しました。使用者からのフィードバックは肯定的でした。

MDD患者の認知機能障害は、相対的に低い社会及び職業生活機能の一因となります

THINC-it®には、選択反応時間課題、One-Back Test、Digit Symbol Substitution Test、Trail Making Test Part B、5項目版のPerceived Deficits Questionnaire for Depressionが含まれています。なぜなら、これらの構成要素それぞれが、有意義な、検証済みの指標であること、また、実行機能・学習と記憶・注意・処理速度(いずれも大うつ病によって障害されることが示されています)のディメンションが併せて網羅されているからです。

研究責任者であるRoger McIntyre(カナダ、トロント大学)によると、MDD患者の認知機能障害は、治療によって気分が改善しているときであっても、相対的に低い社会及び職業生活機能の一因となります。このことから認知機能は、アウトカムへの重要な仲介因子であり、積極的に評価すべきであることが示唆されます。

完全な神経心理検査は時間がかかり、一般的に利用できるわけではありません。そこで、認知機能の主観的及び客観的指標を組み込んだ検査、特にセカンダリケアや研究の場だけでなく、プライマリケアで日常的に使用できるほど十分に使いやすい検査が必要とされています。

McIntyre教授によると、一般的に、測定に基づくケアはMDDのアウトカムを改善する可能性が高く、THINC-it®は、診療における測定の有用性を示すよい例と言えます。

まだ確認はされていませんが、THINC-it®のうつ病における有用性は、双極性障害や統合失調症などの、認知機能が障害される可能性があるその他のメンタルヘルス疾患に拡大される可能性があります。

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