新型コロナパンデミック下で虐待関連の救急外来受診数は減少、要入院の割合は増加



提供元:AJ Advisers LLCヘルスデージャパン

米国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下において、児童虐待とネグレクトに関連(以下、虐待関連)した救急外来(ED)の受診数は減少したものの、その中で入院を要した者の割合は2019年と比べて増加したとする調査結果が、米疾病対策センター(CDC)が発行する「Morbidity and Mortality Weekly Report」2020年12月11日号1に掲載された。

CDCのCOVID-19対策チームに所属するElizabeth Swedoらは、全米症候群サーベイランスデータ(National Syndromic Surveillance Program; NSSP)を用い、2019年1月6日から2020年9月6日までの、週ごとの18歳未満の虐待関連ED受診数を収集し、分析した。このうち入院を要した者がED受診者全体の中に占める割合を2019年と2020年との間で比較した。

米国で国家緊急事態宣言が発令されたのは3月13日であったが、2020年第11週(3月15日~22日)には、全ての年齢層(0~4歳、5~11歳、12~17歳)において虐待関連ED受診数は急激に減少し、前年同期を大幅に下回り始めた。ところが、虐待関連ED受診数についてED受診者10万人当たりの数を算出したところ、全ての年齢層で前年同期を大幅に上回り始めたことが分かった。

また、2020年には虐待関連ED受診数は減少したものの、入院を要した者の数はほぼ横ばいに推移した。そのため、これら要入院の者のED受診者全体の中に占める割合は、全ての年齢層で2019年から2020年にかけて有意に増加した(0~4歳:3.5%→5.3%、P<0.001、5~11歳:0.7%→1.3%、P<0.001、12~17歳:1.6%→2.2%、P=0.002、t検定)。

これらの結果を踏まえ、Swedo氏らは「COVID-19パンデミックにより、心的ストレスや経済的困窮などが高じて児童虐待やネグレクトのリスクが高まることが既に報告されている2。しかし、今回の調査からは、COVID-19パンデミック下では、逆に虐待関連のED受診は全体的には減少することが示された」と述べている。(HealthDay News 2020年12月11日)

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参考文献
  1. Swedo E, et al. Morbidity and Mortality Weekly Report 2020 December 11;69(49):1841-184.
  2. World Health Organization. Global status report on preventing violence against children 2020. Geneva, Switzerland: World Health Organization; 2020. https://www.who.int/publications/i/item/9789240004191(2021年3月18日閲覧)
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